あなたは、過去の自分が好きですか? それとも嫌いですか?
治療院経営をされている先生なら、これまでに一度や二度の失敗を経験していると思います。
そうやって失敗してしまった経験をネガティブに考えてしまうと、「なんで過去の自分はあんなに愚かだったのだろう…」と、嫌う気持ちが出てくるかもしれません。
でも、ビジネスの世界で成功している人たちは、過去の自分と友達になり、良好な関係を築いていることがほとんどです。
今回は多くの成功者と同じように、過去の自分と仲良くなるためのマインドセットをご紹介します。
成功者は、過去の自分と友達になる
世の中には、過去にひどい失敗やミスをしてしまい、その出来事をきっかけに成長して成功を掴んだ…という成功者も多くいます。
たとえば、常連のお客さんに対して小さなミスを犯してしまい、お店から離れていってしまった…など。
そうした失敗をバネにして、よりよいサービスを提供するために努力した結果、全国でも有数の治療院へと成長した…なんてケースもあるでしょう。
彼らは常連のお客さんに対してミスをしてしまったことを、必要以上に後悔したりしていません。
「あのときの失敗があったから、もっと前に進めた」と、過去を受け入れることができているんですね。
多くの人は、過去の自分を嫌う
一方で普通の人々は、過去の失敗のことをあまりにネガティブに考えてしまい、過去の自分を好きになれていません。
もちろん過去の失敗を全然気にせずに進み続けるのも、考えものです。
過去の失敗はしっかりと反省して、失敗した原因を分析して、再発防止をする。
それができたら、失敗のことはきれいさっぱり忘れて、明るい気持ちで仕事を始めるべきです。
これができずにネガティブな気持ちが積み重なっていくから、行動力が下がって成功から遠ざかってしまうんです。
過去は変えることができない
そもそも私たちは、過去を変えることは絶対にできません。
ドラえもんのタイムマシンがあれば別ですが、少なくとも令和の時代にタイムマシンは開発されていませんから。
だから、過去の失敗を取り返そうとしても無理ですし、過去の自分を変えようとすることは不可能です。
私たちが変えられるのは、今この瞬間の行動や思考だけ。
変えられるのは、今の行動だけ
たとえば今この瞬間から考え方を変えて、「明日は今日より1時間早起きしよう」と考えて実行したら、この先の未来が変わります。
毎日の早起きが習慣になったら、リフレッシュした頭で考えられる時間が増えて、治療院経営を改善するアイデアが浮かんでくるかもしれません。
このように今の行動を変化させて、習慣を変えていくことによって、未来を変えていくことができます。
どうせだったら、変えられない過去のことばかり考えるのではなく、変えられる今のことを考えたほうがいいと思いませんか?
罪悪感や後悔は、あなたの足を引っ張るだけ
人が生きていれば、どうしても罪悪感や後悔を抱えることも出てくるでしょう。
「どうしてあんなことをやってしまったんだろう…」
「なぜもっとうまく立ち回れなかったんだろう…」
そんなふうに考えるのは、あなただけではありません。
でも、罪悪感や後悔のようなネガティブな感情は、あなたの気分を前向きにさせてはくれませんし、行動力を高めてもくれません。
ただあなたの足を引っ張り、成功への道をジャマする感情でしかないのです。
反省は大事だけど、抱え続ける必要はない
間違って欲しくないのですが、ここでは「過去を一切振り返らなくていい」と言いたいわけではありません。
私たちが成功者の本や偉人の伝記から多くのことを学べるように、自分たちの過去からもいろんな学びを得ることができます。
お客さん離れが起こったことを反省してよりよいサービスを提供できるように、過去を振り返ることで前に進むエネルギーがもらえることもあります。
一番やってはいけないのが、過去を思い返してネガティブな感情に埋もれてしまうことなんです。
無意識で過去を悔やんでいませんか?
もちろん、誰だって過去のことを一切忘れて生きていくことはできないでしょう。
初めて恋人にフラれたときのことを忘れられる人なんていません。
初めての開業でハラハラしたときの感情は、私たちの人生でずっと記憶に残り続けるでしょう。
だから、過去のことを忘れて前に進もうとする必要もありません。
でも、過去のことばかり考えるのは、今日で終わりにしましょう。
解釈を変えれば、過去は変えられる
「過去は絶対に変えられない」と書きましたが、実は1つだけ、私たちの過去を変える方法があります。
それは、過去の出来事に対する解釈を変えること。
たとえば、「治療院集客に失敗して、何ヶ月も赤字だった」という出来事があったとします。
この出来事に対して、「昔の自分はなんて馬鹿だったんだろう…恥ずかしい…」と、ネガティブに考えることもできます。
一方で、「でも、あのときの失敗があったから、Instagram集客を学んでV字回復できたんだよな」と、ポジティブに捉えることもできるわけです。
あなたも、きっと忘れられないネガティブな出来事があると思います。
その思い出にネガティブな感情を付け加えるのではなく、ポジティブな感情で上書きしてあげましょう。
過去の自分と友達になるための3ステップ
続いて、過去の自分と友達になるためにできる、具体的な3つのステップをご紹介していきたいと思います。
- 過去の自分を見つめ直す
- 思い込みに気づく
- 違う視点で考えてみる
ここで取り上げたいのは、この3つのステップになります。
ステップ①過去の自分を見つめ直す
まずは率直に、過去の自分を見つめ直してみましょう。
あなたには、思い出すと今でも罪悪感や後悔の気持ちが湧いてくる出来事はありませんか?
普段の自分の中では「なかったこと」にしておきたい無意識下の出来事かもしれません。
「今でも思い出したくない失敗ってなんだろう?」と考えてみて、過去の自分を素直に見つめ直してみましょう。
ステップ②思い込みに気づく
次に、過去の自分に対して抱いている、単なる思い込みがないがないかを調べてみましょう。
たとえば、「治療院集客に失敗して、何ヶ月も赤字だった」という出来事に対して、反射的にネガティブな感情が湧いてきたとします。
「でも、それって思い込みじゃないか?」と自問自答してみて、「失敗や赤字経営=悪いこと」という考え方を疑ってみるのです。
世の中には100%悪い人はいませんし、100%善人という人もいません。
同じように、世の中の出来事には100%悪いことはないし、100%いいことも存在しないのです。
ステップ③違う視点で考えてみる
コップに半分入っている水を、「もう半分しかない」と考えるか、「まだ半分もある」と考えるのか。
これがまさに、過去の自分と友達になるために必要な考え方です。
きっと今のあなたは、コップに入った水を「もう半分しかない」と考えているはず。
そこで視点を変えてみて、「まだ半分もある」と考えてみましょう。
「赤字経営を経験していなかったら、これほど集客に本気になれていなかったはず!」
そんなふうに考えることができたら、過去の自分と友達になれたと言って間違いありません。
おわりに
成功者ほど過去の自分を受け入れ、友達になっています。
あなたも過去の自分をネガティブに捉えるのではなく、前向きに受け入れていきましょう。