感覚で集客していても売り上げは伸びません
あなたは普段の治療院経営でどんなことを意識しながら仕事をしていますか?
しっかりと稼げている治療院の先生は、この質問に対して具体的な価値観や行動について教えてくれます。
一方で稼げていない治療院の先生というのは、言葉に詰まってしまい答えられないことが多くあるのです。
この先生たちの大きな違いは、「感覚でビジネスをやっているかどうか」という点にあります。
「これをやればきっとこうなるだろう」という見通しを持ってビジネスをやっている先生は、遅かれ早かれ必ず成功を収めることができます。
一方で自分の感覚だけに頼っている先生は、一時的に稼ぐことはできたとしても、長く安定して成果を出すことはできないのです。
自己流は事故る!人から成功法則を学ぶべき
ビジネスの世界では「自己流は事故る」なんて言葉もありますよね。
この世界で「絶対に成功できる唯一の答え」というのは存在しませんが、「この通りにやれば8割ぐらいの確率で成功できるだろう」という成功法則は存在します。
この成功法則は、自分一人の頭で考えていては出会えるものではありません。
成功者の話を聞いて結果を出すための要因をリサーチしなければ、そもそも成功法則を知ることさえできないのです。
法則やロジックがあれば、最短で成功できる
ビジネスで結果を出すためには、数学の問題を解くようにただ一つの正解を探す必要がありません。
そうではなく、国語の記述問題のように「成功する本質」さえ押さえておけば確実に成果を出せるのです。
では具体的に成功する本質とはどういうものを指すのでしょうか?
今回はその一つである「仮説思考」という考え方について紹介していきたいと思います。
仮説→行動→改善→仮説…の繰り返しが、成功につながる
仮説思考というのは、何か行動を起こす前に仮の答えを決めておくというシンプルなテクニックです。
- 「お客さんはきっとこういうことに悩んでいるのだろう」
- 「たぶんこういう未来を手に入れたいと考えているはずだ」
こうした仮説をもとにビジネスのコンセプトを考えたり集客方法を見直したりすることで、フィードバックを分析する。
そのフィードバックをもとにネックになっている部分を改善することで、よりよいコンセプトや集客に繋げるというイメージです
アイデアには1円の価値もない!行動こそすべて
仮説思考という言葉からすると、行動する前にしっかりと考えて100%のプランを固めてから動き出すというイメージがあるかもしれません。
しかし私が言いたいのはそういうことではありません。
行動する前に考える仮説というのはあくまでも仮の答え。100%である必要がなく、どんどん改善していくことが前提にあります。
どれだけ優れたビジネスプランを考えていたとしても、それを実行に移さなければ何の意味もありません。
頭でっかちになることなく行動をし続けることこそが、治療院経営を成功に導くための不可欠な考え方なのです。
フィードバックをもとに改善するから、圧倒的成長へ
仮説を立てて行動することを習慣にすると、必ずフィードバックが返ってきます。
たとえば、新しい集客方法を試してみて「お客さんが10人集まった」というのもフィードバックのひとつですし「一人もお客さんは増えず効果がなかった」というのも立派なフィードバックです。
ここで大切になるのは「効果がなかった」ほうのフィードバックをもとに、悪かった部分を改善していくこと。
「今度はターゲット層を少し変えてみよう」「SNSを更新する時間帯をずらしてみよう」などと改善策を考えてさらに行動を続けていくことが、圧倒的な成長へと繋がるのです。
なぜ治療院経営で仮説思考が役立つのか?
「そもそもなぜ治療院経営で仮説思考が役立つのか?」についてまだよく理解できていない先生が多いかもしれません。
そこで仮説思考がもたらすメリットについても紹介していきましょう。
治療院経営に仮説思考を持ち込むメリットを一言で表すなら、「生産性が向上する」となります。
素早く意思決定できる
治療院経営で何か新しいことを始めたり、うまくいっていないところを改善しようと考えた場合、一体何をどう行動していけばいいのか分からなくなることがあると思います。
目の前に取り組むべき課題がたくさんあると、どうしても前に進む足が止まってしまうものです。
そこで仮説思考の考え方を取り入れることによって、まずは仮説でいいからゴールを決めて行動してみる…という考え方に切り替えることができます。
まずは何から取り組んだらいいのかが明確になり、ビジネスのスピードが大幅にアップするわけです。
仮説思考を取り入れることによって、最短最速で成功にたどり着けるようにもなるでしょう。
積極的に新しいことへ挑戦できる
何か新しいことを始めようとしたとき、大きな不安や恐怖を感じる生き物です。
なぜなら人間はもともと現状を維持することを好む生き物であり、未知のものや安全かどうかわからないものを避けるようにDNAにインプットされているからです。
仮説思考の考え方を取り入れれば、現状維持から抜け出しやすくなります。
仮説を立てることによって行動するハードルが大きく下がるので、新しいことにもどんどんチャレンジしていけるメリットが生まれるんですね。
最新の集客方法や最新の技術を取り入れられる先生は、当然治療院経営でもいい結果を残せるようになるはずです。
仮説思考を実践するための具体的なテクニック
ここまでを読んできた方なら、治療院経営で仮説思考を取り入れるべき理由について、しっかりと理解できたと思います。
次に気になるのは、具体的にどうやって仮説思考を実践していたらいいのかというポイントでしょう。
ここでは特に仮説思考を実践したい二つの場面について取り上げていきます
お客さんの心理を仮説思考する
私たちが仮説思考を取り入れるなら、まずはお客さんの心理を考える際にこのテクニックを使いましょう。
「お客さんはおそらくこういうことを考えているはずだ」という仮説にもとづいて治療院のキャッチフレーズを決めたり、SNSの使い方を見直していくということです。
その仮説が正しければ売上アップにつながるでしょうし、間違っていたとしたら自分のビジネスを改善するのに役立ちます。
そもそもビジネスとは、「お客様のお悩み解決」が本質ですから、ここでこそ仮説思考を使うべきなのです。
自分の将来を仮説思考する
仮説思考を使うべきシーンとしてもう一つ、自分の将来を考えてみたいときにも役立ちます。
これは、1時間後のすぐ先の未来について考えるのでも構いません。
1時間後の自分の心理状態について仮説を立ててみて「きっと心がもモヤモヤしていることだろう」と考えるなら、モヤモヤの原因を取り除く努力をしてみる。
「将来は人に何かを教える仕事に携わりたい」という仮説をもとに、教育事業に挑戦してみるといったイメージです。
こうすることで自分を思い通りにコントロールすることができ、将来の夢を達成する可能性も高まるでしょう。
おわりに
今回は治療院経営における仮説思考の大切さについてをテーマにお伝えしてきました。
まずはお客さんの心理と自分の将来について仮説思考を実践してみて、治療院経営を成功に導きましょう。