あなたは治療院経営やスキルアップのための勉強で、普段から目標を意識して行動していますか?
事前に決めたゴールに向かってまっすぐ進んでいくのと、行き先もわからずただ歩くのでは、モチベーションが大きく変わってきます。
今回はモチベーションを高めて仕事や勉強でいい結果を出すための、目標設定の5つのルールについて紹介します。
適切な目標はモチベーションを高める
「目標なんて何となくわかっているし、改めて考える必要なんてないのでは?」
そんなふうに感じる人もいるかもしれません。
確かに治療院経営をしている以上、何となくの目標は誰だって持っているはずです。
たとえば、客数アップや売り上げアップ、知名度アップなど。
でも、こうした目標を具体的な数字にして、紙に書き出し、目に見えるところに貼っておける人はほとんどいません。
たとえいい目標を持っていたとしても、何となくで頭の中でしかゴールを描けていないなら、モチベーションが下がる原因になります。
間違った目標設定では、挫折の原因にも
たとえば、「売り上げを増やす!」という目標を決めたとして、実際にどれくらい売り上げが増えたらクリアとするのか、決める必要があるということです。
たとえば前月の売り上げが100万円だったとして、今月101万円だったとしてもクリアと呼べるのか、150万円じゃないとクリアと呼べないのか?
これが明確になっていないと、どんな方法で売り上げを増やしたらいいのかわかりませんし、何が間違っているのかもチェックできません。
目標が高すぎて挫折したり、低すぎてモチベーションが下がらなかったりすることも出てくるでしょう。
目標設定のルール①SMARTの法則
では、どのように目標を設定して行動したらいいのでしょうか?
目標設定のルールの1つ目は、SMARTの法則を利用することです。
SMARTの法則というのは、次の5つの条件を満たした目標を立てることを言います。
- 具体的(Specific)
- 測定可能(Measurable)
- 到達可能(Attainable)
- 関連のある(Relevant)
- 期限のある(Time-limited)
たとえば、「売り上げを増やす」という目標ではなく、具体的に「売り上げを150%増やす」という目標にするべき。
いきなり「売り上げを1000%増やす」という非現実的な目標は避けて、「3ヶ月以内に達成する」という期限を設けるべきだということです。
特に「数字」と「期限」の設定が大事
このSMARTの法則の中でも、目標設定では「数字」と「期限」を設定することが大事になります。
目標となるゴールを何となくで決めるのではなく、数字で設定する。
そして目標を達成するまでの〆切を決めて行動することが不可欠なんですね。
この2つが揃っていない目標は、ただの願望にすぎません。
自分の目標には数字と期限が入っているか、一度チェックしてみましょう。
目標設定のルール②必ずアウトプットする
決めた目標は、絶対に紙に書き出して目に見えるところに貼っておくべきです。
人はどんなことでもすぐに忘れてしまう生き物なので、せっかく立てた目標も書きとめておかないと、すぐに忘却の彼方です。
目標を書き出して目のつくところに貼ってくことで、1日に何回も視界に入り、意識する回数も増えます。
意識が変われば行動が変わり、次第に売り上げや成果も変わってくるでしょう。
目標をアウトプットするときには、「○○したい」ではなく「○○する」という断言口調で書くといいでしょう。
人に宣言するような書き方にすれば、言い訳ができなくなるからです。
スマホやパソコンも上手に活用しよう
目標はできれば紙に書き出すべきですが、スマホやパソコンを利用しても構いません。
たとえば、スマホの壁紙に目標を書いたメモの写真を設定する。
パソコンの付箋機能を使って、常に画面の端っこに表示させておいてもいいですね。
大切なのは、自分の頭の中にある目標を、言葉にして表現すること。
アウトプットの方法は何でも構いませんので、目標は必ず言語化しましょう。
目標設定のルール③ミニゴールから始める
目標設定に失敗し、挫折してしまう人によくあるのが、高すぎる目標を立ててしまうケースです。
達成するために1年や2年もかかる目標をいきなり決めても、失敗する可能性が高くなります。
どれくらいのペースで行動したら目標を達成できるのか、わからなくなってしまうからですね。
その代わりに、最初のうちは小さく区切った目標を立ててみましょう。
たとえば、本を読んで勉強するときにも、いきなり「この本を1ヶ月で読み切る!」という目標にはしない。
「1日5ページ勉強する」というミニゴールから始めるべきです。
ミニゴールを達成して、成功体験を増やす
ちょっとしたミニゴールであっても、何度も達成することを繰り返せば、自然と自信が身につくようになります。
「毎日目標を達成しているのだから、自分には技術もスキルもある!」と感じやすくなるんですね。
こうした成功体験があると、モチベーションにもつながりやすくなります。
「少し難しい目標も、自分ならできるはずだ!」と考えることができて、達成できる可能性が高まるのです。
目標設定のルール④逆算でプランを立てる
目標を立てたら、次にその目標をどうやって達成するかの計画も立てておかないといけません。
たとえば、「売り上げを150%に増やす」という目標に対して、「単価を上げるのか?」「それとも客数を増やすのか?」を考える必要がありますよね。
ここでは、最終的な目標から逆算してプランを考えてみましょう。
ゴールを達成するために、今日何をすべきか?
仮に1ヶ月以内に目標を達成すると決めたとして、「では1週間でどのくらいの売り上げがあればいいか?」「1日あたりどれくらいの売り上げが必要か?」と考えていきましょう。
1ヶ月先の目標だけを意識していても、なかなかモチベーションは高まらないものです。
でも、1ヶ月先の目標に対して、1日単位のプランを考えておけば、その日にやるべきことが明確になっていきます。
目標設定のルール⑤1つの目標だけ意識する
意識が高くて向上心のある人ほど、一度に多くの目標を立ててしまいがちです。
しかし一度に多くの目標を叶えようとすると、どうしても時間や労力が分散してしまいます。
いくつもの結果を出そうと思った結果、結局どの目標も中途半端になって終わる…という危険性があるのです。
最優先の目標を1つだけ達成しよう
もし目標が複数あったとしても、まずは一番優先順位が高いものだけに集中しましょう。
一番大事な目標を達成してから、次の目標に移っていく…。
これができれば、自分にとって一番大事な目標をしっかり達成することができます。
『二兎追うものは一兎も得ず』という言葉もあるように、優先順位を見極めて1つの目標を目指しましょう。
おわりに
私たちが仕事をしていく上では、目標を設定して行動することは欠かせません。
間違った目標設定でモチベーションを下げてしまわないためにも、正しい目標設定のテクニックを覚えていってくださいね。