あなたは「ドリームキラー」という言葉を知っていますか?

人の夢をジャマしたり、目標を妨害しようとする人たちのことです。

治療院を開業したり、高額なスクールや設備に投資したりするとき、家族から反対される…みたいな経験は誰にでもあるでしょう。

そんなドリームキラーへの対処方法について、この記事でまとめていきます。

ドリームキラーとは?どんな人のこと?

そもそもドリームキラーというのは、言葉の通り「夢を殺す人」のことです。

「殺す」というと大げさなように思えますが、実際に夢に向けてがんばろうとしている人を潰そうとしてくる人がいるのも事実です。

友人や同僚、家族にもいるドリームキラー

たとえば、あなたが「100万円かかるセミナーに参加してこようと思うんだけど、どうかな?」と相談した場合、両親や家族、友人などに次のような言葉をかけられるかもしれません。

  • そんな大金払って、詐欺だったらどうするの?
  • もしかしたら全然意味がないセミナーかもよ?
  • 君がそんなセミナーに行ったって、成長できないさ
  • 絶対お金をドブに捨てることになるから、やめとけ

このように、人の行動をジャマしようとするのがドリームキラーです。

ドリームキラーは2種類存在する

ドリームキラーには、意識的に夢をジャマしてくる人と、無意識に夢をジャマしてくる人の2種類がいます。

嫉妬の感情からあなたの成功を妨害しようとする人もいれば、あなたのことを心配するあまりドリームキラーになってしまう人もいるんですね。

嫉妬から動くドリームキラー

嫉妬の感情から動くドリームキラーは、自己肯定感が低い人たちです。

自分に自信がなく、行動することが恐ろしいからこそ「行動するのはバカだ!」と発言することで、自分を正当化しようとしています。

現状に不満があったとしても、自分の力で改善する自信がない。

だから、責任を他人に押し付けるような形で「そんなことするのはムダだ!」と考えてしまいます。

心配から動くドリームキラー

一方で心配から動くドリームキラーは、あなたのことを心から心配している人たちです。

特に親しい友人や家族に多く、あなたのことを大切に思っているからこそ「そんな怪しいセミナーはやめときなよ」と助言してきます。

ちょっとした助言なら問題はないかもしれませんが、口調が強くなって「そんなセミナーには行くべきじゃない!」忠告めいた言い方になってくると注意が必要です。

無意識にあなたの足を引っ張って、行動しないように仕向けてくることがあるのです。

なぜ家族がドリームキラーになってしまうのか?

では、なぜ私たちの身の回りの人たちはドリームキラーになってしまうのでしょうか?

これには2つのパターンが考えられます。

  • 変化が怖い
  • 自分の価値観を守りたい

この2つです。

変化が怖い

あなたが新しいことを始めたり夢を追ったりすることには、当然変化が起こります。

収入が増減したり、性格が変わったり、付き合う人間関係が一変することもあるでしょう。

そうした変化が自分にも影響するのではないかと考え、変化を嫌う人たちがあなたのドリームキラーになる可能性があります。

慣れ親しんだ仲間や家族が、自分を置いて一人で遠いところに行ってしまうのではないか…?

そんな不安から、ドリームキラーが生まれます。

自分の価値観を守りたい

私たちは人それぞれの価値観や常識を持っています。

そして自分の価値観や常識とは外れた行動をする人に対して、無意識に嫌悪感や違和感を持ちます。

たとえば、テレビを見るのが習慣化している親世代が、テレビを見ないという子世代・孫世代に対して「なんでそんなことしてるの?」「家に帰ったら何をするの?」と考えるようなものです。

あなたの夢や目標が、相手の価値観や常識とは外れたものだった場合、嫌悪感や違和感からドリームキラーになってしまいます。

夢や目標は親しい人に話すべきか?

このように考えると、「もう、自分の夢や目標は誰にも話さないほうがいいんじゃないか?」と思えてきますよね。

確かに、相手がドリームキラーなら夢を語ったり目標について相談したとしても、やる気を奪われるだけかもしれません。

しかし、自分のことを応援してくれる人に話せば、あなたの味方となって力を与えてくれます。

具体的にどんな人には話すべきで、どんな人には話さないほうがいいのかを考えてみましょう。

人に話してもいいパターン

まず夢や目標を話してもいいパターンについては、相手の価値観や常識を裏切らないものであることが条件です。

たとえば開業について相談するなら、すでに治療院経営に携わっている人を選んだほうが有益なアドバイスがもらえるはずです。

人に話してはダメなパターン

一方で、雇われで何十年も治療家を続けている人に相談した場合、「開業すると大変だから、雇われのほうがいいよ」と、ドリームキラーの攻撃に遭ってしまうかもしれません。

親しい友人や家族に相談するときには、できるだけ変化を小さく見せるのがポイントになります。

たとえば、イチから「開業して月1000万円稼ぐ!」と宣言したら、周りから反対されるかもしれません。

でも、「まずは1年間開業してみて、ダメだったら撤退も考える」と小さな変化を相談すれば、応援してもらえる可能性が高まります。

ドリームキラーにどう対処するか?

ドリームキラーに遭遇してしまうと、やる気が奪われて行動するエネルギーが削られてしまうリスクがあります。

「お前にはムリだ!」「失敗するに決まってる!」と言われて、気分が落ち込めば自信も失ってしまうでしょう。

そんな状況になったとき、ドリームキラーにどう対処したらいいのかについても紹介しますね。

相手から距離を取る

基本的な作戦としては、ドリームキラーから距離を取ることが大切です。

物理的に距離を取ることも大切ですし、LINEのやりとりを減らすなどデジタル上の距離を取ることも効果的です。

説得して安心してもらう

しかし、ドリームキラーが両親や家族などの場合、距離を取るのは簡単なことではないでしょう。

そんなときには、ドリームキラーを説得して安心してもらう方向に持っていきましょう。

これからの変化を小さく見せて恐怖を感じにくくしたり、相手の価値観と外れないような表現を使うのがポイントです。

自己肯定感を高める

そもそも自分に対する高い自己肯定感があれば、他人に相談したり応援したりされなくても、やる気やモチベーションを高いまま維持できます。

「自分には能力がある!」「このまま続ければ絶対に効果が出る!」と心から思えれば、ドリームキラーと遭遇せずに前へ進み続けることができます。

自己肯定感を高めるには、まずは小さな成功を積み重ねることがポイント。

「今日は5分間勉強できた!」というレベルでも構わないので、「できた!」という経験を積み重ねて自己肯定感を高めていきましょう。

おわりに「自分自身がドリームキラーにならないよう気をつけよう」

今回は他者のドリームキラーについて書いてきましたが、もう一人、大きなパワーを持ったドリームキラーがいます。

それが「自分」です。

失敗や挫折を怖がってチャレンジを諦めてしまう…そんな気持ちが、あなたの夢を妨害します。

そうならないためにも、自己肯定感を高めて前向きに挑戦できるよう心がけていきましょう。