そもそも「時間がない」と感じる原因とは?
治療院経営に携わっている先生、または自分で事業を手掛けているビジネスパーソンなら、「時間がない」と感じた瞬間があることでしょう。
私たちには、平等に1日24時間という時間が与えられています。
その時間を使って月1000万円稼げる人もいれば、月10万円しか稼ぐことができない人も存在しているのです。
この両者の違いにはさまざまな要素がありますが、今回取り上げていきたいのは4つのネガティブマインドセットについてです。
もしあなたがここで紹介していくマインドセットを持っているなら、今すぐに手放す努力をしていきましょう。
そうすることで、人よりも多くの時間を作ることができ、治療院経営やビジネスを成功に導けるはずです。
時間がなくなる習慣①本当に大切なことを後回しにする
私たちが「時間がない」と感じてしまう原因となるマインドセット、その1つ目は本当に大切なことを後回しにしてしまう習慣です。
あなたもこれまでに耳にしたことがあると思うのですが、時間管理についての有名なエピソードとして「バケツに石と砂を入れる」話があります。
1つのバケツに石ころ・砂利・砂の3つを入れる場合、最初に砂を入れてしまうと石ころを入れるスペースがなくなります。
そうではなく、粒が大きい順に石ころ→砂利→砂と入れていくことが、タイムマネジメントの基本原則。
砂を先に詰めたら、石は入らない
このエピソードをビジネスに置き換えるなら、自分にとって本当に大切なことを優先して取り組むべきだということです。
たとえばメールチェックや雑務など、私たちにとってそれほど大切ではないタスクを優先してやってしまうと、いつしか時間がなくなって本当に大切なことをやるための時間が削れていってしまいます。
極端な例を挙げるなら、目の前に治療を必要とする患者さんがいるにもかかわらず、メールを確認したり院内の清掃をしたりするようなもの。
これでは患者さんの満足度は最低になってしまい、二度と来院してはくれなくなるでしょう。
あなたにとって本当に大切なことは?
「時間がない」と感じてしまっている人にとって、よくあるのは自分が本当に大切に思っていることが言語ができていないということです。
目の前のタスクが自分にとって砂なのか、それとも石ころなのか。
それがわかっていなければ、石ころよりも先に砂を詰めてしまい、石ころを入れるスペースがなくなってしまうのも当然なのです。
たとえな家族とゆっくり過ごす時間や、なにもせず静かに本を読む時間など、本当に大切なものというのは人それぞれです。
まずは自分にとっての石ころを特定するためにも、日々の生活の中でやるべきことを紙に書き出してみるといいでしょう。
時間がなくなる習慣②優先順位をつけていない
河原に落ちている石ころにも岩のように大きなものもあれば、砂利くらいに小さなものもあります。
石ころをバケツに入れる段階でも、当然大きなものを先に入れて小さなものを後に入れなければ、時間管理は失敗してしまいます。
大きな石ころと小さな石ころの違いはどこにあるのでしょうか?
緊急かつ重要な仕事ばかりやっていませんか?
稼げる治療院と稼げない治療院の違い(2/2)
過去の記事でも紹介した『7つの習慣』という本で取り上げられている4つの仕事の分類方法があります。
緊急度と重要度、2つの軸で4つの領域を作ってみるのです。
重要かつ緊急な仕事は、治療院では集客やレセプト業務、実際の施術などがあげられますね。
多くの人は重要かつ緊急な仕事だけに1日のほとんどの時間を費やしてしまいますが、本当に大切なのは重要だけと緊急でない仕事です
緊急の仕事は誰でもいますぐに取り組めますが、緊急でない仕事には強い目的意識を持っていなければ取り組むことができないのです。
自己投資こそ、稼げる治療院に必須
重要だけと緊急でない仕事にあたる具体的なタスクとしては自己投資があげられます。
ビジネス書を読んだりセミナーに参加したりして、新たなスキルを身につけることです。
常に最新の技術を磨き続け、先進のマーケティング技法を学び続ける…。
それができる治療院こそ、安定した売り上げを手にするのです。
時間がなくなる習慣③休憩時間を作らない
ストイックに治療や集客の勉強をしている先生の中には、「休憩時間なんて作らずにひたすら努力するべきだ」と考えている人もいるかもしれません。
確かに一生懸命努力することは悪いことではないのですが、休憩なしに仕事や勉強を続けていても、効率が落ちてしまいます。
完璧な自分がこなせる完璧なスケジュールを組んでいては、それが達成できなかったときに自己肯定感を低下させてしまうというデメリットもあります。
一流の人こそバッファを組み込む
稼げている治療院の先生たちは、「この仕事には1時間かかるな」という見込みを立てたら、「1時間30分でスケジュールを押さえておこう」と考えます。
一定の余裕を持たせて、バッファを組み込んでいるのが特徴です。
こうすることで時間に追われて仕事や勉強の質を落としてしまうことがなくなり、精神的にも余裕を持って行動できるからです。
「完璧な自分」に期待するのはやめよう
私たちはスケジュールを立てるとき、「完璧な自分」ができる時間で見積もってしまいます。
たとえば、過去に高い集中力を発揮して30分で終わらせたタスクがあったとします。
でも、普段の平均では1時間かかっているタスクだったとしましょう。
この場合は1時間のスケジュールを確保していくのが賢明ですが、多くの人は完璧な自分をイメージして30分の予定で考えてしまいます。
もちろん30分でタスクが終わればベストですが、そうならない可能性のほうが高いでしょう。
予定していた通りにタスクが終わらなければ「自分には能力がないんだ」と、自己肯定感を下げ、モチベーションを低下させてしまう原因になってしまうのです。
時間がなくなる習慣④気合で集中しようとする
人間の集中力は、一気に2時間3時間も続くものではありません。
疲労が溜まって集中力が低下しているのに仕事や勉強を続けていても、効率が悪くなるばかりでちっとも進まなくなります。
集中力が低ければ、普段は1時間で終わる仕事に3時間かけてしまう…なんてことも出てきて、使える時間が減ってしまう原因になるのです。
長くダラダラよりも、短くバシッと
同じタスクを終わらせるのに1時間かかるか3時間かかるかでは、当然1時間で終わらせるほうがいいですよね?
そうすれば浮いた2時間で別のことをする余裕が生まれますし、時間を効率的に使えるようになります。
言い換えるなら、生産性を高めようという話でもあります。
少ないインプットでより大きなアウトプットを生み出す…、それができる治療院が、大きな売り上げを手にできるのです。
タスクの切り替えが集中力を高める
科学的に効果がある集中力を継続するためのコツも1つお伝えしましょう。
そのコツとは、一定時間ごとにタスクを切り替えながら作業をすることです。
誰でも1つのことに対してずっと集中しようとすると、飽きて注意散漫になってしまうものです。
そこでAのタスクを30分やったらBのタスクを30分やる…のように、意図的にタスクを切り替えながら作業してみるのがおすすめですよ。
おわりに
私たちが「時間がない」と感じるのは、タスクの優先順位を間違えていたり、集中力が下がってムダな時間を費やしてしまうことに原因があります。
ここで紹介した4つの考え方を身につけてネガティブなマインドセットを手放し、稼げる治療院を目指しましょう。