「より長い時間をかけて考えるほど、いいアイデアが生まれる…」あなたもきっと、そんなふうに考えていると思います。
しかし今回紹介していく「ファーストチェス理論」によると、長い時間考えて悩んで出した答えも、直感で判断を下した答えも、ほぼ同じものになるとされています。
実は長い時間かけて1つのことを考えるよりも、即断即決したほうがビジネスはうまく進むようになるのです。
1つのことに何時間、何日も考えていませんか?
たとえば「SNS集客を始めるかどうか?」「チラシを配ってみるかどうか?」「HPは自分で作るか業者に頼むか?」など、治療院を経営していると考えることが山積みになってきますよね。
このブログでは治療院集客をテーマに書いていますが、集客にもいろいろな手法があります。
グーグルマイビジネスやLINE@、PPC広告などもそう。
最終的にどの集客方法を使うかは、治療院のオーナーであるあなた自身に掛かっています。
もしあなたが1つのことをすぐに決められないタイプの先生なら、何時間、何日も同じことを考えることもあるかもしれません。
あなたの悩み、考えるのは100%無駄かも
ですが、悩む時間というのは大抵の場合、思考停止する時間になってしまいがちです。
特に一人で頭の中だけで考えていると、何度も同じことを思考したり、気がついたら違うことを考えていることもよくあるでしょう。
そうならないための対策として、紙に書き出して思考を整理したり、人と相談しながら考えることが不可欠。
でも、もしかしたら「考える」という作業自体、必要ないのかもしれません。
86%の確率で同じ手になる!ファーストチェス理論とは?
「ファーストチェス理論」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
ファーストチェス理論は、チェスの勝負において、
- 5秒で考えた一手
- 30分考えた一手
この2つが、86%の確率で一致することを示した言葉です。
つまり、直感で下した判断とじっくり思考して出した判断、この2つはほぼ同じになる可能性が高いというわけです。
考えようによっては、考えるために費やした30分はまったくのムダとも言えますので、その時間を使って勉強をしたり患者さんの対応をしたりしたほうが、有意義に過ごせるかもしれません。
ソフトバンク孫社長も述べている
ファーストチェス理論については、ソフトバンクの孫正義社長も同じようなことを述べています。
「どんなことでも10秒考えればわかる。10秒考えてもわからない問題は、それ以上考えても無駄だ」
ソフトバンクという大企業を束ねる立場として、孫社長が日々下している意思決定は私たちの比ではないでしょう。
そんな孫社長が言うんですから、決断は早く下すに越したことはないと断言できます。
決断を後回しにしても、解決しない
冷静に考えてみれば、決断や意思決定を後回しにしたとして、今よりいい判断ができる保証なんてどこにもありません。
むしろ、「あのことを考えなきゃ」「そろそろ決めなきゃ」というプレッシャーが負担になり、エネルギーを消耗してしまうことになるかもしれません。
何かを始めるときや辞めるときなど、判断が必要になったときには5〜10秒、長くても30秒だけ考えてみる。
この30秒で決まった判断を、悩まず実行してみることが成功の秘訣だったりするのです。
失敗してもいいから、即決してみよう
ビジネスの世界では、判断が遅く、行動が遅いだけでも命取りになります。
なぜなら、もっとフットワークが軽いライバルに追い越され、患者さんが奪われてしまうから。
もちろん、勇み足で新しいことに挑戦して、失敗するリスクが怖いという気持ちもよくわかります。
でも、ビジネスの世界で本当に「失敗」と呼べることなんてありません。
あくまでも、成功しない方法を1つ見つけただけなのです。
即決即断、即行動することができれば、成功できる方法にどんどん近づくことができるでしょう。
おすすめは「即リサーチ」を行動に移すこと
とはいえ、私はむやみに即決即行動することがいいことだとは思っていません。
即行動した結果、間違ったやり方を使っていれば、結果には結びつかないからです。
たとえばSNS集客を実際に始めてみたとして、集客効果が薄いと言われるFacebookから使い始めていては、お客さんは集まらないでしょう。
そうではなく、まずは徹底的にリサーチする。
「SNS集客をやろう!」と即決したら、「SNS集客について徹底的に調べよう!」という行動に移していくのです。
やると決めて、徹底的に調べよう
実際に私もこのやり方でSNS集客を始めて、最初のうちは「SNSの仕組み」から徹底的に学んだものでした。
即決して即行動に移すことは、大きなリスクと隣り合わせになってしまいます。
間違った方向に進み、努力や行動をムダにしてしまわないためにも、まずは徹底的にリサーチしてから具体的な行動に移すべきなのです。
今を変えるのは、結局「行動」だけ
言われれば当たり前のことですが、「考える」「悩む」ことが、私たちの治療院経営を改善させることはありえません。
私たちのビジネスを成長させ、人生を変える原動力になるのは「行動」のみ。
悩みや迷いについて考える時間は、勉強などもっと有意義なことに使いましょう。
その代わりに、しっかりと行動を起こして人生を変えていきましょう。
行動するために、思考停止してみよう
シンプルに表現するなら、
「行動するために、思考停止しよう」
ということでもあります。
悩みや迷いについて考えることをやめ、意図的に思考停止してみる。
すると今すぐやるべきことが見えてきて、治療院経営を成功させる行動が取れるようになっていきます。
普段から考えすぎる傾向にあり、行動を起こすことが苦手なら、今すぐにやり方を変えていきましょう。
おわりに
5秒で考えた一手と30分考えた一手、この2つが86%の確率で一致するというのが、ファーストチェス理論でした。
即決即断することがいかに大切か、よく理解できたと思います。
あなたもファーストチェス理論を参考にして、悩む時間や迷う時間をもっと有効に活用していきましょう。