成功できる治療家になる5つのポイント

今回も前回の記事に引き続き、年収1000万円稼げる治療院と、年収500万円どまりの治療院との違いについて解説していきたいと思います。

前回は、

  • ①重要なことの『順番』
  • ②大人の『学び』

という2つのポイントについて書いてきましたが、ここでは次の3つについて触れていきます。

  • ③『相談』相手を選ぶ
  • ④小さな『成功』を積み重ねる
  • ⑤『マネーブロック』を外す

③『相談』相手を選ぶ

まずは、正しい相談相手を選ぶという習慣です。

学習する相手や付き合う相手と言い換えてもいいでしょう。

たとえば、私たちが集客を成功させたいと考えた場合、集客の専門家として活躍している尊敬できる人にアドバイスをもらう必要があります。

しかし、成功できていない人たちに限って、集客や経営について奥さんにアドバイスを求めてしまいがち。

「ちょっと奥さんに聞いてみます」という言葉はよくありますが、聞くべき相手は家族ではないはずなんです。

相談すべきメンターの条件とは?

私たちが集客や経営、治療について相談すべき相手というのは、

  • 成功して結果を出している
  • 今もなお現役のプレイヤーである

という2つの条件を満たした人でなければいけません。

実際、私自身も大事な決断をするときに奥さんに相談することはありません。

ときには「一言言ってからやって欲しかった」って言われることがあるんですけども、基本的には事後報告だけ。

ビジネスでの意思決定はスピードが命であり、家族に相談して感情的に考えてしまうと、手遅れになってしまう可能性もあるからです。

ですので、私は大事な決断をするときには、必ず尊敬できるメンターに相談して一人で意思決定するようにしているんですね。

成功していない人に成功法則を聞いても意味がない

ドラマ『下町ロケット』のモデルになったとも言われている、北海道でロケットを飛ばした植松さんという方がいらっしゃいます。

植松さんは、子どもの頃に「将来は宇宙飛行士になりたい。ロケットを飛ばしたい」という作文を書いたそうなんです。

それを読んだ先生からは「宇宙飛行士になるためにはすごく努力する必要があるし、君には無理だよ」と言われたんだそう。

そこで植松さんは、こう思ったと言います。

「宇宙に行ったこともないし、ロケットを作ったこともない先生が、なんで無理だってわかるんだろう?」

言われてみれば、確かに!と思える考え方ですよね。

このエピソードからわかるのは、相談すべき相手はしっかり選ぶ必要があるという真理なのです。

④小さな『成功』を積み重ねる

よくある自己啓発書では「成功体験を積み重ねれば、成功するマインドが作られて成功に近づけるんですよ」といったことが書かれています。

私も小さな成功体験を積み重ねることは大事だと思っているのですが、では具体的にどうやって行動していけばいいのでしょうか?

私が考える小さな成功体験とは、たとえば「この信号が青になるまでは渡らない!」と決めて、ちゃんと青になってから渡れたら「成功だ!」と思うくらいのレベル。

当たり前すぎてしょうもないことからでいいから、絶対に成功できる課題を設定して成功体験を積んでいくべきなんですね。

新しいことで失敗するのは当然!

しかし多くの人は、いきなりやったことないことに挑戦して失敗し、落ち込んでしまいます。

そもそも私たちが新しいことを始めたところで、失敗するのは当然のこと。

まずは絶対に成功できるところから少しずつハードルを上げていけば、はじめてのことにトライする機会はあると思います。

そこで失敗してしまっても、あくまでも「1st トライ」だったと考えましょう。

2nd トライ、3rd トライへと挑戦を積み重ねていって、成功する可能性を高めていくわけです。

失敗するほど、成功に近づく

私たちが大きな成功を手にするためには、成功体験以上に失敗体験も欠かすことができません。

実際に私も、これまでの治療院経営で成功したことによりも、失敗したことのほうがたくさんあります。

でも、失敗するということは間違ったやり方を1つ学べるということ。

ひたすら失敗を繰り返していけば、間違ったルートを選ばなくてすむためどんどん成功確率が上がっていくのです。

リスクの少ない失敗を積み重ねよう

ですので、まずはできるだけリスクの少ない失敗を経験することを第一に考えましょう。

たとえば集客だったら、いきなりPPC広告やチラシ、HPといったお金がかかる手法は始めるべきではありません。

そうではなく、InstagramやLINE@を使ったSNS集客でゼロ円からスタートしていくべきなのです。

SNS集客を続けていくと、どういう配信をしたらお客さんの心が動くのかが理解できるようになっていきます。

マーケティングの基本や行動心理学のいろはを学んでから、次にPPC広告やチラシにもその知識を生かしていく…。

これが成功するための王道ルートなのです。

⑤『マネーブロック』を外す

最後の習慣は、マネーブロックを外すです。

特に整骨院で保険診療も扱っている場合は、絶対に注意しておきたいポイントです。

というのも、保険診療だとお客さんの自己負担も少なく、窓口では500円ですむことも多くあります。

しかし保険外診療で自費治療を行うようになると、一気に値段が跳ね上がって数千円、数万円といったお金をお客さんからいただくことになるからです。

これだけ金額の差が大きいと、お金をもらうことに罪悪感や抵抗感を抱いてしまうこともあるでしょう。

この罪悪感や抵抗感がマネーブロックと呼ばれるもので、これを外さなければ大きく稼ぐことはできません。

人生お金じゃないかどうかは、稼いでから決めよう

マネーブロックを外すためには、自分たちの価値について考えることがポイントです。

現代社会では、商品やサービスの価値はお金でしか証明することはできません。

もちろん「お金だけが人生じゃない」と考えることが絶対に悪いわけではないでしょう。

でも、全然稼げていなくて貧乏な人が「お金だけが人生じゃない」と言っていても説得力がありませんよね?

そうではなく、大きな成果を出してから「お金だけが人生じゃない」と考えるかどうかを決めましょう。

価値の伝え方が上手い人が成功する

ビジネスの世界で圧倒的に集客がうまい人は、実は価値の伝え方がうまいという特徴があります。

たとえば自分の治療の価値が100だったとして、お客さんにもそのまま「私は100の価値を提供していますよ」と伝えることができる人です。

多くの人は、間違った伝え方でお客さんに伝わる価値が90にも80にも低下していってしまいます。

実は、自分の価値をストレートに伝えることができるかが、集客の成否を決めるのです。

おわりに「マインドだけで成功できる?」

ここまで紹介してきた5つのマインドは、稼ぐためには不可欠な考え方ではありますが、マインドだけで成功することはできません。

マインドに加えて、ソリューション(ノウハウ)がセットになってはじめて、稼げるようになるのです。

ソリューションやノウハウというのは、時代によって大きく変わるという性質を持っています。

一方でマインドというのは人の心についての考え方なので、いつの時代も不変という性質があります。

たとえば、かの有名なスティーブ・ジョブズの演説も、アメリカのトランプ大統領の演説も、2000年以上前の偉人アリストテレスの話し方と、構成がまったく同じだったりもするのです。

そんなマインドもしっかりと押さえながら、稼げる治療院を目指していきましょう。