治療院経営のポイント②正しい考え方を身につける
前回の記事では、稼げる治療院を目指すために「ルールを理解する」というポイントを紹介してきました。
治療院経営のルール、そして集客のルールを知ることによって、新患さんに自分のファンになってもらい、リピート率100%を目指すことも可能になります。
そしてもう1つ、稼げる治療院を目指すために大切なことがあります。
それが「正しい考え方を身につける」ことです。
今すぐ行動できる経営者になるために
前回紹介したような方法を使って、イチから集客をはじめようするのは難しいのが現実です。
なぜなら、お客さんの心理として「見ない・信じない・行動しない」という3つの壁があるからです。
この3つの壁をどうやって超えるか?どうやって来店につなげるか?を考え続けるのは簡単なことではありません。
特に、頭の中ではやるべきことをイメージしつつも、なかなか行動に移せない先生は多くいます。
実際に昔の私もそうでした、
今になってようやく行動することの大切さを実感するようになったんですね。
成功する人の最大の思考法
スティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』という本を読んだことはありますでしょうか?
今ではマンガ版なども出版されており、ボリュームがあって難しい内容を簡単に理解できる本も出ています。
この『7つの習慣』は、起業している人やビジネスパーソンにとっての聖書と言っても過言ではありません。
私も穴が開くほど何度も読み返しましたし、マンガ版は私の院にも置いて患者さんに手に取ってもらえる状態にしています。
この『7つの習慣』の中で、今回は一番大切なポイントを取り上げていきたいと思います。
すべての行動は4種類の分類できる
私たちの普段の仕事や行動には、4つの種類があります。
- 第1領域:緊急度が高くて重要度も高い仕事
- 第2領域:緊急度が低くて重要度が高い仕事
- 第3領域:緊急度が高くて重要度が低い仕事
- 第4領域:緊急度が低くて重要度も低い仕事
自分がこれからやろうとしていることは、この4つのうちどの領域に入るのかを考えるのが大切です。
それぞれの領域の具体的な行動
緊急度が高くて重要度も高い第1領域の仕事としては、レセプト・カルテのチェック、院内の掃除、実際の施術、スタッフとのMTG(ミーティング)などが当てはまります。
これらは今すぐやるべき緊急性があり、売り上げにもつながるという重要性を持っています。
1つ飛んで第3領域には、業者や営業の電話対応、妨害やジャマなどが当てはまります。
「ここまで行く道を教えてください」のように、感謝はされるけど売り上げには直結しないものも該当します。
第4領域に入るのは、スマホゲームや暇つぶし、過度な息抜きなどです。
勉強のためにYouTubeを見ていたはずなのに、いつの間にかエンタメ系のYouTubeを見ていた…というのも、第4領域の行動ですね。
本当に大切なのは、第2領域の自己投資!
『7つの習慣』では、多くの人は1日のほとんどを第1領域に費やすために使っているとされています。
そして余った時間を使って、第4領域の行動をやっている…。
これは、あなたにもきっと心当たりがあるのではないでしょうか?
私たちが成功するために必要なのは、間違いなく第2領域の行動です。
治療の練習やセミナー・勉強会への参加など、いわゆる自己投資のことですね。
他にも、治療院を経営していく際の作戦や戦略を考える時間も第2領域に入ります。
私は感謝の気持ちや笑顔を自然にできる人が成功すると考えているので、こうした価値観にもとづいて計画を立てて実行するための準備をすることも大切になるでしょう。
もちろん、第2領域の行動を起こさなくても売り上げは立つはずです。
でも、第2領域を疎かにしていれば、売り上げが少しずつ下がっていくのは確実なのです。
緊急性がなくても、行動することが重要
多くの人は、第2領域の行動は緊急性がないからと、なかなか行動に移せずにいます。
それが人間としては当たり前の行動で、患者さんにとっても普通のこと。
あえて自己投資をしなくてもそれなりにやっていけるのですから、つい後回しにしてしまうのは仕方がないことかもしれません。
しかし、第2領域についてしっかりと考えて患者さんをどうやっていい方向へ導いていくかを考え続けなければ、幸せになってもらうことはできません。
これは先生と患者さんという関係だけではなく、夫婦や家族、会社という組織でも同じです。
緊急性がなくとも重要なことを優先して、行動することが大切なのです。
自己投資と行動力が、治療院経営を成功に導く
ここまでを要約するなら、自己投資と行動力、この2つが何よりも重要だということになります。
自分にとって必要なものに対しては、お金でも時間でもひたすら自己投資していく…。
常に刺激や学びを自分に与え続けることが、成長につながるわけですね。
お金だけではなく、時間の投資も自己投資にあたります。
これからの作戦や戦略を時間を使って考えることも、立派な自己投資ということです。
第2領域以外の行動には、1円の価値もない!
お金や時間を投資することで大きな利益が得られる見通しがあるなら、迷わずに自己投資すべきです。
ビジネスで価値があるのは、間違いなく第2領域の行動です。
極端に言ってしまえば、第1領域も第3領域も第4領域も、価値を生み出すことはありません。
唯一私たちにとって価値があるのは、第2領域なんですね。
タイムイズマネーは大きな嘘
これは堀江貴文さんも言っていたことですが、「タイムイズマネー」という考え方は実は間違っています。
私たちにとっては時間とお金は同等の価値ではありません。
お金は後からいくらでも取り返すことができますが、今という時間は決して取り戻すことができない…。
そう考えれば、時間のほうが圧倒的に価値があるはずなのです。
そんな限られた価値ある時間をどんなことに使っていくか?
そうした時間の使い方によって、稼げる治療院を経営できるかどうかが左右されるんですね。
私も正直に言えば過去の時間を巻き戻してもう一度やり直したいという気持ちがあります。
もっと時間を有意義に使っておくべきだったと後悔する気持ちもゼロではありません。
せめて未来の自分が今の自分の行動に対して後悔しないためにも、第2領域を考え続けるようにしましょう。
おわりに
今回は稼げる治療院を目指すための考え方について紹介してきました。
緊急ではないけれど重要度が高い、自己投資にお金や時間を使っていく…。
そうすることによって、着実に稼げる治療院経営に近づいていくはずです。